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☆ スマホと無線通信 ☆

西澤 太郎

 いきなり変な話ですが、最近、私のスマホ(シャープ製)にモバイルSuicaを組込み、とても便利に使用しています。また、モバイルSuicaは、ポイント還元が2%(購入金額50円ごとに1ポイント)あるので、これも導入のきっかけでした。
 ところで、Suicaカードには、2種類あるのは、ご存知でしたか。
① 無記名のSuica ② 記名式Suica この2種類で、①は、ポイント還元なしです。①から②への変換は、駅の券売機で簡単に変更可能です。②の記名式Suicaでは、購入金額200円ごとに1ポイント 0.5%の還元です。
 ここで注意が必要なのは、予め記名式Suicaカードの裏面の下部にあるIDをポイント還元のサイトに登録しておく必要があります。 https://www.jrepoint.jp/information/railway/?utm_source=googlead&utm_medium=search&utm_campaign=railway
 私は、スマホの故障を考慮し、スマホのモバイルSuicaと記名式Suicaカードの両方を持ち歩いています。このことを切っ掛けに、スマホでは、外部との通信にはどのような周波数や方式を使用しているのだろうかと思い、少しし調べてみました。

まず、スマホがインターネットに接続する主な形態は、次のようなものとなります。

 ① スマホ ⇐ LTE ⇒ インターネット・電話
 ② スマホ ⇐ Wi-Fi = ルーター = 光ケーブル ⇒ インターネット(家庭内等)
 ③ スマホ ⇐ Wi-Fi = ルーター = ケーブルTV ⇒ インターネット(家庭内等)
 ④ スマホ ⇐ Wi-Fi = Wi-MAXルーター = Wi-MAXネットワーク ⇒ インターネット

私のケースでは、家庭内では①と②、外出中は①と④を使用しています。

LTE:スマホと基地局が通信する Long Term Evolutionの略モバイルキャリアが提供するモバイル機器専用通信回線のことで、モバイル通信の第4世代(4G)とも呼ばれます。Voice over LTE = VoLTE:対応のスマホでは、高音質の音声通話や、通話をしながらのデータ通信が可能です。無線周波数:700MHz帯~3.5GHz帯が各キャリヤにバンドを指定して割り当てられています。
詳細は、「 https://ja.wikipedia.org/wiki/携帯電話の周波数帯 」をご覧下さい。
次世代5G用として今年の4月に、3.7GHz帯~28GHz帯が新たに各キャリアに分配され、来年にはサービスが開始される予定です。5G用にはさらに、4.6-4.8GHz 及び 28.2-29.1GHz の周波数帯も追加分配の候補帯域となっています。

Wi-MAX:この電波は、スマホから直接使用するのではなく、スマホからはWi-Fiの電波でルーターに接続します。 Wi-MAXルーターの使用する電波は、2.4GHz帯と5GHz帯を使用しています。
  https://www.soldi.jp/articles/wifi_wimax_frequency/#89cb51c0dd006068

Wi-Fi:スマホとルーターを介してインターネットに接続する。最近では、自宅以外に喫茶店、公共の場所、ホテル等で無料で使用できる環境が整いつつあります。大きく分けて2.4GHz帯と5GH帯が使用されています。各周波数帯の特徴は、
2.4GHz帯
メリット:5GHzよりも電波が比較的遠くまで届く
デメリット: 同じ周波数帯の機器(Wi-Fiルーター、電子レンジ、Bluetooth、電話機など)が多く存在するため、電波干渉しやすく、通信が不安定になりやすい
5GHz帯
メリット:他の無線局との干渉が少ないため、通信が安定している
デメリット:壁や天井などの障害物に弱い、また通信距離が長くなると電波が弱くなる。5.2GH帯の利用に当たっては、人工衛星、気象衛星への影響が出ないよう使用場所等の制限が設けられています。  https://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/others/wlan_outdoor/index.htm 
通信が不安定の場合は、5GH帯に切り換えると改善される場合があり、または逆に2.4GH帯にした方が良い場合もあります。
どちらの周波数の電波を使用するかは、スマホ側で設定できます。

Bluetooth:マウス、ヘッドフォン、キーボードとの接続、ファイル転送等に使用されています。2.4GHz帯を79の周波数チャネルに分け、利用する周波数をランダムに変える周波数ホッピングを行いながら、半径10 - 100m程度以内のBluetooth搭載機器と、最大3Mbps(HSは24Mbps)で無線通信を行います。目まぐるしくヴァージョンが変わってきているので関連機器を購入する時は、なるべく新しいヴァージョンに対応したものを選ぶ方がベターです。最新は、ヴァージョン5.1です。
  https://www.silex.jp/blog/wireless/2012/09/bluetooth1.html
 Bluetooth名の謂れ:
  https://www.bluetooth.com/ja-jp/about-us/bluetooth-origin/

NFC(near field communication):Suicaカード、モバイルSuicaが利用している通信方式でです。13.56MHz帯の周波数を使用し、通信距離は10cmほどと短いものの,非接触ICカード技術と同様,「タッチするだけ」という簡易な動作でデータをやりとりできます。データ伝送速度は高くありませんが,106k/212k/424k/848kbit/秒の4種類から選択する仕様になっています。ソニーが開発した「FeliCa」等、非接触ICカード技術とは,物理層で互換性を持ちます。
 https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/article/FEATURE/20110420/191254/ 

以上のように多くの電波を使用して、スマホに多岐にわたる機能を提供していることが解ります。是非、スマホのより良い利用形態の一つとして、これらの機能の利用をお勧めします。

 

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LINEアプリのアカウント/IDの「LINEのっとり詐欺」が横行しています

 

去る10月6日14:36(日本時間)に息子のアカウントから妻のスマホに同時に、LINEで「今忙しい?」とのメッセージが入りました。これが詐欺事件の始まりでした。経緯を詳しく書きますと、僅か1時間ばかりでの相手とのやり取りです。(青文字が当方)

> 14:36 今忙しい?
> 14:47 ちょっと手伝って欲しいんだけど?
> 14:48 近くのコンビニでWebMoneyカードを何枚か買ってきて欲しいんだけど
      いいかな?
> 14:51 カードってどんなの お父さん良くわからないみたいなんだけど
> 14:51 添付写真のカード(1;省略)を5万円分買ってきて欲しい
> 14:53 買ってきてどのように渡せばよい? これから買ってきますけど
> 14:54 買ったら、裏の削のコードを写メってlineに送って欲しい
> 14:56 WebMoneyカードの裏側の写真(2;省略)を送付してくる
> 14:56 今電話でれる状況じゃないから、あとで電話するね、お願いします
> 14:56 分かった とりあえず買ってきます
> 15:28 買えたかな?
      (とりあえず、コンビに買出しに行く)
> 15:30 電話してくれないかしら
> 15:39 今電話できる状況じゃないから、あとで電話するね、お願いします
> 15:39 いま必要なの!お願い
> 15:41 電話に出れなくてラインは頻繁にできるのがげせなく本人なのか不安
      ラインで事情説明してくれる 振り込め詐欺なんかもちらつくし
> 15:41 詐欺ではない 心配しないで
> 15:43 なんで急に 納得の行く説明を!! 詐欺ではないこの証明を
> 15:44 香港から来た友人に頼まれたんだけど
> 15:44 兎に角、直接電話で話してからにします
> 15:57 手伝ってくれないならおしえて、質問しないで

というような経緯でした。一方、私はコンビニ買出しに行き、webmoneyカードの現物を手にし、発行会社に電話連絡したところ、「LINEを使ったこの詐欺被害が多数申告されている」とのことでした。ここで「アカウントの"のっとり詐欺"」と決断できました。また、後刻、地元の警察署にこの事実を通知したところ、「この詐欺は多数起こっています。被害がなくよかったです。」と冷たい応対で具体的な内容等の説明を受け付けませんでした。斯様な次第で間一髪、5万円の詐欺を回避できました。皆さん方もくれぐれも注意してください。

・LINEのWebMoney詐欺が来たのでIPアドレスを特定してみた
  ( https://blog.nzakr.com/line-webmoney/ )

・LINEのアカウント乗っ取り犯にグループを削除させられた件
  ( https://blog.nzakr.com/line-group-delete/ )

詐欺に会われたなら、現在のLINEアカウント/IDを直ちに削除、新しいアカウントへの変更を!。

   以上

 

   2018年10月8日
   k-unet技術支援エキスパート 久保勝一

 


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読書 ー 新刊紹介

 

 

通信の世紀
 情報技術と国家戦略の150年史

  富士 暹さんの投稿です。

 先月、大野哲弥氏執筆の『通信の世紀(情報技術と国家戦略の150年史)』が新潮選書から出版されました。 

 私どもk-unet会員は、KDD在職中各自それぞれのかたちで国際通信事業の一端を担ってきましたが、昨今の情報通信の急速な変容ぶりには誰もが少なからず驚かされたと思います。更に今後の情報通信の世界は、各国それぞれの国家戦略の波にもまれながら、想像も出来なかったような変遷を辿っていくのではないかと思います。

 そんな中で、私どもが当時担ってきたものが何であったのか・・・ここで一度立ち止まり、過去150年の歴史の視座に立って振り返ってみては如何でしょうか?

 平成最後の年を締めくくるに当たり、ご一読をお勧めしたい一冊です。


2018年12月

 

 

 

 

 

 

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   美術アルバム


 

 ブリューゲル

 (ピーター、父)

 主要油彩作品

 ミレー

 主要油彩作品     

 ダ・ヴィンチ  主要作品      

1881〜

1888〜

1890〜

 ゴッホ  全作品    

 フェルメール  全作品     

 

 

 

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音楽 ー 名曲ピックアップから

 

 

** 保存版 エリザベスⅡ世の葬儀(2022)で歌われた賛美歌 **
 
賛美歌 ”The Day Thou Gavest, Lord, Is Ended "
Choir of King's College, Cambridge
Stephen Cleobury
Benjamin Bayl
 
 

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全集コーナー

 

 

 ハイドンやモーツァルトの交響曲を全部聴いてやろうと企てることは一昔前であれば随分と無謀なことでした。弦楽四重奏曲や協奏曲にしても然り。第一、そんな演奏会などやっていないし、レコードで聴くにしても演奏家が全部録音しているとは限らない、録音していたとしてもレコードやCDを買ってくるとなるとかなりの財力が必要です。財力がないので、図書館に出かけてCDを借りて来ようと探してもそんな多作の作曲家の全曲を置いているところなど見たことがありません。
 しかし、現在はインターネットというものがあり、世界中で情報発信している人がいます。この無謀な試みもひょっとして可能かもしれないと思い立って、YouTubeを開いてみました。すると、可能どころか、極めて簡単に全曲が聴けることが判明したのです。
 YouTubeのリンクを参照という形をとれば、著作権の問題もありませんので、k-unetの趣味の広場で全集の連載をやろうということにしました。ハイドン、モーツァルトの交響曲はもちろん、できれば少し欲を出して、バッハの教会カンタータを全部とか、これまでその量でたじろいで考えもしなかった全集を取り上げて、連載として順次掲載していこうと思います。いささかマニアックな企画ですが、是非ご期待ください。

 

  モーツァルト交響曲全集

 

  NEW モーツァルト
ピアノ協奏曲全集
ヴァイオリン協奏曲全集

 

  NEW モーツァルト弦楽四重奏曲全集

 

  ハイドン交響曲全集

 

  NEW ハイドン弦楽四重奏曲全集

 

  ベートーヴェン交響曲全集

 

  NEW ベートーヴェン ピアノソナタ全集

 

  NEW バッハ 教会カンタータ全集

 

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サイエンス

前尾津也子さんからのご紹介

 

「サイエンスアゴラ2021」のご紹介

 

 みなさん、サイエンスアゴラというイベントをご存じでしょうか。

 科学技術振興機構(JST)が主催しているオープンイベントで、多様な価値観を認め合いながら、対話・協働を通じて、これからの「社会とともにある科学」と「科学とともにある社会」の実現を目指すというものです。

 2年前まではお台場を舞台に、数日間、セミナーや各ブースの出展などリアルなイベントがメインだったのですが、昨年からコロナの影響でオンライン開催されるようになりました。ZOOMなどでリアルタイム参加することもできますが、後日、自分の都合の良いときに、興味のあるプログラムだけをYouTubeで見ることも可能です。もちろん【無料】です。

 学生たちが一生懸命取り組んだ手作りプログラムから、著名な研究者、専門家の議論まで幅広く聞くことができます。家にいながら、最先端の情報も手に入ります。

 よろしければ、こちらからプログラムを探して、ご参加ください。

 

<サイエンスアゴラ>
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/index.html

 

<ライブ配信企画タイムテーブル>
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2021/index.html#timetable

 

(ちなみに私、前尾津也子はKDDI退職後、JSTでサイエンスウィンドウというウェブマガジンの編集を担当しております。サイエンスにご興味のある方はこちらもどうぞ。
サイエンスポータル:https://scienceportal.jst.go.jp/

 

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