No.50 2014年12月21日  

 

 今月のお知らせ 

■ 会員の状況 
 新入会員:   なし  
 退会会員:   なし  
    12月20日現在の k-unet 会員数は479名です。
■ 活動状況
 (1) 12月15日(月) 2014年度・第5回運営委員会( 新宿区四谷地域センター)
  
■ 予定
 (1) 2月17日(火)午後 第5回パソコン研修会 (新宿区四谷地域センター)
   詳細は別途お知らせします。
  
 (2) 2月17日(火)午前 2014年度・第6回運営委員会( 新宿区四谷地域センター)

 

 今月のコラム 

担当: 楳本 龍夫  

☆ 年齢とともに体感時間が短かくなる? ☆

 1年が経つのは早いもので今年もあとわずかになりました。
 最近、どうも時間が経つのが早くなってきたような気がしています。小さい頃にたいへん長く感じた1年も、最近はあっという間に過ぎてしまいます。k-unetホームページのヘッダー画像用の馬の写真を準備したのはついこの前のことだと思っていたのに、気が付いてみるともう羊の写真を準備しなければいけません。
 気のせいだと思っていたのですが、調べてみると、どうもこれは私だけではなく人類一般が感じる心理現象のようで、心理学ではよく知られた現象のようです。19世紀フランスの哲学者であるポール・ジャネ(Paul Janet, 1823-1899)が考えた「生涯のある時期において主観的に感じられる時間の長さは年齢に反比例する」というジャネの法則というのがよく知られています。この法則によると、60歳を過ぎた私が感じる10年間が小学1年生だった頃に感じていた1年間に相当するということです。定性的には確かにそうですが、定量的には果たしてそうかなあ、という気もしないでもないですが、話を先に進めます。
 時間感覚は遭遇する未経験の出来事の数に比例して体感時間が長くなるという説もあります。これはジャネの法則の理由を説明する説だと思いますが、歳をとるにつれて未経験の出来事が少なくなって新鮮さや強い印象を受けることが少なくなり、意識する出来事の数が減ることによって時間が短く感じられるようになるというものです。
 そのほか、私たちがもっている固有振動数である心拍数に依存して時間感覚が決まるという説もあります。子供の心拍数は高いので、その逆数つまり脈拍の間隔時間(周期)は短くなるのに対し、成人の心拍数は次第に少なくなって脈拍周期が長くなってきます。この周期を基準に時間経過を感じているならば、子供などの心拍数の高い人の時間の感じ方は低い人に比べて長く感じているということになります。この説には実験もあって、子供と成人の比較のほか、同じ人でも運動をして心拍数が増えたときには時間の進み方が遅くなるという結果も出ているようです(http://fujiigroup.exblog.jp/14600433)。
 もうひとつ、体温によって時間の感じ方が違ってくるという説もあります。体温が高くなると体感時間が長くなるという説です。子供の体温は成人に比べて高いので体感時間が長くなるということです。確かに熱を出して寝ていると時間の進み方が遅いという経験があります。ただし、体温と心拍数の間には相関があるようなので(体温1度の変動が心拍数20/分に相当とのこと)、体温説は心拍数説と同じものかもしれません。カフェインなどの興奮剤を摂取すると時間を長く感じ、逆に鎮静剤の場合は時間を短かく感じるという説もこの説の亜種かもしれません。
 さて、ジャネの法則が正しいならば、私たちは年齢とともに体感時間が短くなっていき、次第に毎日があわただしく過ぎていくという体験をすることになります。有効に時間を使いたいのにその時間はあっという間に過ぎていくわけです。
 そこでここらで少し時間の引き延ばしを図る工夫をしてみるのはいかがでしょうか?ヒントは上述の諸説にあります。未経験の出来事の数を増やすこと、つまり日々の生活に少しだけ非日常性を取り入れてみるということです。例えば、k-unetサイトにアクセスして新しい記事や話題を探索してみたりホームページの新しい仕掛けを発見してみる(多分に手前味噌ですが、更新や仕掛けの仕込みは頻繁に行っているつもりデス)、PC研修会やサロンに出かけてみる、あるいは散歩などの軽い運動をして心拍数を増やす時間をもつ、友歩会に参加してみるのもいい手だと思います。何か新しいことを始めてみるのもいいかもしれません。
 以上のことは、前号の稲垣さんの記事と相通ずるものがありますが、健康長寿のほかに、時間の有効活用のためにも、体を動かしたり、知的、文化的な生産活動が有効で、しかもそれにはk-unetが役立ちそうだというお粗末な一席でした。

 

 あとがき 

 最近のIT技術の急速な進歩のことを"Dog Year"と表現するのはご存知のことと思います。犬の寿命は人間の寿命の7分の1なので、1年が7年分に相当するという意味で使われる言葉です。ジャネの法則に従って体感時間が短くなっているというのに実際の世の中のほうもDog Yearで変化してはたまりませんが、その分、未経験の出来事がたくさんあるということで、これを利用しない手はないと思いますが、いかがでしょうか?

マンスリーレター次号の担当は 鎌田 光恵 さんです。


以 上   

 

 

No.49 2014年11月25日  

 

 今月のお知らせ 

■ 会員の状況 
 新入会員:   4名  櫻井弘美さん 坂口行雄さん 望月ちず子さん 西松 薫さん
 退会会員:   0名  
    11月24日現在の k-unet 会員数は479名です。
■ 活動状況
 (1) 11月10日(月) 2014年度・第2回サロンk-unetを開催
  (サロン会場に於いてパソコンアート創作コンテストの投票結果の発表)
 (2) 11月13日(木) 2014年度・第4回k-unetパソコン研修会を開催
  ( さいたま生涯学習センター )
■ 予定
 (1) 12月15日(月) 2014年度・第5回運営委員会( 新宿区四谷地域センター)

 

 今月のコラム 

担当: 稲垣 和則  

☆ 健康長寿の秘けつ ☆

 年齢とともに気になるのが健康です。 超高齢社会を迎えようとしている日本では、4人に一人が65歳以上の高齢者ということもあって、テレビ、ラジオでは健康をテーマにした番組が非常に増えています。 こうした中に、NHKラジオ番組・「健康ライフ」(平日の午前5時40分頃)がありますが、少し前に「健康長寿の秘けつ」と題して放送がありました。 きっと皆さんもご関心をお持ちかと思いますので、そのポイントを紹介させていただきます。

★ ウォーキング、ジム通いよりも・・
健康管理に日頃努力されている方も多いかと思いますが、ハーバード大学が13年間に亘り3,000人の高齢者を対象に行なった追跡調査の結果は意外です。 外出による交流(レストランでの食事、映画鑑賞、スポーツ観戦、小旅行)、家事仕事(買い物、庭いじり、町内会活動)が、ウォーキングやジム通いよりも長生きには大切であり、外出、家事仕事を十分にこなせば、改めてジム通いの必要はないというものです。

★ 75歳からでも禁煙を・・
スウェーデンのストックホルム大学が2,000人の75歳以上の人を対象に、10年間近く健康状態を調査した結果では、適度な体重維持と飲酒、そして75歳からでも禁煙をすれば、寿命を平均4歳弱延ばすことが可能で、さらにこれに加えて、知的活動(新聞などの読書)、身体活動(歩行、水泳)、文化活動(観劇、音楽鑑賞)、生産活動(庭いじり、料理)を行なえば、さらに4歳以上寿命を延ばせるというものです。

 ご存知のように、47都道府県の中で長野県が、男女とも平均寿命が1位です。 これは高齢になっても農作業(生産活動)をする人が多いのが要因の1つと言われています。 一方、かつて長寿県といわれた沖縄では、男性の順位が30位までに後退。 この原因として、全国で最初にクルマ社会になったことによる運動不足が考えられております。 わずかな時間でも体を動かすことと、知的、文化的な生産活動が長寿の秘けつと言えます。

 あとがき 

 ご存知のように、k-unetでは定期的にパソコン研修会、お料理サロンといったイベントを開催しております。 これらに参加いただくことは、長寿の秘けつ:外出と交流、知的、文化的な生産活動を一挙に行なうことになります。 きっと皆さんの健康促進のお役に立てると思います。 是非、ご参加ください。 お待ちしております。

  マンスリーレター次号の担当は 楳本 龍夫 さんです。


以 上   

 

 

No.48 2014年10月26日  

 

 今月のお知らせ 

■ 会員の状況
 新入会員:   6名  松本一夫さん、金坂祐爾さん、山根哲也さん、 渡辺朋子さん、
              蓮池和夫さん 、松田恵子さん
 退会会員:   2名     10月22日現在の k-unet 会員数は475名です

■ 活動状況
 (1) 10月7日(火) 2014年度 第4回運営委員会を開催
(2) 10月12日(日)~11月7日(金) 2014年度パソコンアート創作コンテストの投票受付中

■ 予定
 (1) 11月10日(月) 2014年度第2回 サロンk-unet料理教室 ( 新宿区四谷地区センター)
10:30~14:30 11階 調理工作室で開催
   (席上、パソコンアート創作コンテストの投票結果の発表があります)
 (2) 11月13日(木) 2014年度 第4回PC研修会  ( さいたま生涯学習センター )

 

 今月のコラム 

担当: 石垣 英明  

☆ 最近のホットな話題 ☆
   
1.次のOS「Windows 10」は2015年に登場
米マイクロソフト社は9月30日次期OS「Windows 10」の提供を2015年に開始すると発表
●「Windows 10」の主な特徴
  (1)スタートメニューが復活(新スタートメニューは「タイル」付き)
     Windows7使用の時と同じ操作でスタートメニューが復活し、その右側にWindows 8/8.1
     のスタート画面にあった「タイル」が表示される
  (2)パソコンの利用形態に応じて「モード」を切り替える新機能(タブレットとして使う場合に
     モードを切り替える機能を搭載)
  (3)Windows ストアアプリをデスクトップで実行可能に
     ストアアプリがデスクトップでウィンドウ表示できるようになった。
  (4)「タスクビューボタン」でプログラムが一覧できる
     タスクバーにある「タスクビューボタン」で実行中のプログラムを一覧できる
  (5)複数のアプリケーションを切り替えながら使う機能が充実
    複数のデスクトップ画面を切り替えながら作業できる「仮想デスクトップ」機能が使用可
    ウィンドウを画面の端に移動させると自動的に画面分割するスナップ機能は、最大4分割
    まで可能
プレビュー版はWebサイトから入手できます。
(http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows/preview)
最新版であるWindows 8.1の次なら「9」だが、大きく変化したことを示す意味で「10」と名称されたとのこと。目を引くのは、デスクトップ画面の操作性が向上している点です。
新規のパソコンの購入は来年まで待ったほうがよさそうです。

2.パスワードの使い回し・・・・・不正ログインされる危険がある
特定のメールアドレスとパスワードを、いろいろなサービスで使い回していませんか。
不正にログインされて、LINEから勝手に詐欺の手口のメッセージが送信される被害が拡大している。不正の手口は、悪意のあるハッカーが何らかの方法で利用者のIDとPWを盗んでリスト化し
不正に他サイトへのログインを試みる「リスト型攻撃」が頻発している。「リスト型攻撃」は、「辞書攻撃」より成功率が高いというのはなぜか、多くのサイトでメールアドレスをIDとしていることが背景にあるといわれている。

3.パスワード作成・運用のポイント(パスワードが盗まれないよう)
■パスワードは手帳などに書き写しておく
■6文字以上で、できるだけ長くする
■アルファベットの大文字、小文字、数字を使う
■パスワードにサイト名(LINE,Yahoo)を入れる
■前と後ろに記号(¥と$、!や&など)をつける
  「例」¥Isigak1-Yahoo$
     88Isigak1R@kuten99
■紛失時に悪用されるのを防ぐため、前後につけた記号や数字は書き写さず暗記すること

 

 あとがき 

今年も、後残すところ2ヵ月になりました。台風が日本に上陸する時期が毎年遅くなっており、
今年は10月に大型の台風18号と19号が立て続けに日本を直撃しました。みなさまの所では、被害はなかったでしょうか。 10月はうれしいニュースがありました。
日本人3氏(赤崎、天野、中村氏)が青色LEDの研究でノーベル物理学賞を受賞されました。
10月7日(火)には、気象衛星「ひまわり8号」が種子島宇宙センターから打ち上げられました。
カラー画像が取得可能となり、分解能(解像度)も向上したそうです。

 マンスリーレター次号の担当は 稲垣 和則 さんです。

以 上   

 

 

No.47 2014年9月27日  

 

 今月のお知らせ 

■ 会員の状況 新入会員:   1名  安田 豊 さん
 退会会員:   なし
 ご逝去会員: 1名  渡邉 恭 さん
          9月17日現在の k-unet 会員数は 471 名です
■ 活動状況 (1) 8月26日 2014年度 第3回運営委員会および拡大運営委員会
          拡大運営委員会には8名の会員に参加いただき、k-unetの運営についてご意見を
頂戴しました。
 (2) 9月2日  第5回会計担当者会議
■ お知らせ
(1) パソコンアート創作コンテスト作品募集中
   応募締め切りは、10月10日(金)です。 毎年行っております写真やコンピュータ作品等のほかに、
   今年は初めて文芸作品も募集しております。日頃、趣味で俳句や短歌を 詠んでいらっしゃる方など、
   どうぞご応募をお待ちしています。
パソコンアート創作コンテスト応募のご案内
■ 予定
 (1) 10月7日 2014年度 第4回運営委員会( 新宿区四谷地域センター)
 (2) 9月30日 2014年度 第3回PC研修会(町田市まちだ中央公民館)
 (3) 第2回サロンk-unet(お料理教室)
   11月10日(月)09:00~15:00 四谷地域センター 11階 調理工作室 
   (アートコンテストの投票結果発表もおこないます)

 

 今月のコラム 

担当: 山本 勝美  

☆最近の迷惑メール☆
   
迷惑メールの多くは、ソフトウェアや物品のセールスや出会い系サイトなどのサービスへの加入勧誘ですが、最近は法的措置をちらつかせて、特定の電話番号に連絡させてお金を詐取しようとするものも
あります。
以下に例を示しますので、くれぐれもこのようなメールに驚いて電話をされませんように!
-------------------------------------------- 
 本日ご連絡致しましたのは、現在貴方がご契約されている
 インターネット有料コンテンツ提供サービス会社からの通告を放置し、
 利用料金を長期延滞している事に対し、起訴準備期間に入った事を報告致します。
 
 本通知メール到着より、翌営業日(営業時間内)までにご連絡を
 頂けない場合には、ご利用規約に伴い

 ①ご名義人調査開始
 ②各信用情報機関に対して個人情報の登録
③法的書類を準備作成の上、法的手続きの開始

 以上の手続きに入らせて頂きますので予めご了承下さい。

尚、法的手続きが開始されますと、管轄裁判所からの呼出状が発行され、執行官立ち会いのもと、給料、財産や不動産、有価証券等の差押さえを含めた強制執行となりますので、ご注意下さい。

最近、個人情報を悪用する業者の手口も見受けられますので、
 万が一身に覚えのない場合でも、早急にご連絡下さい。

 ※メールでの返答には対応しておりませんのでご了承下さい。

 【お問い合わせ先】
株式会社コロンビアリサーチ東京オフィス
 担当:平井・内山・石毛
お問い合わせ番号:03-4590-4043
受付時間:10:00~19:00
--------------------------------------------
連絡先は、それらしい会社名になっていますが、不用意に電話をすると電話番号を知られてしまい、
無用のトラブルにいたる恐れがあります。
連絡先の会社名をインターネットで検索すると、迷惑メールである旨の記事がたくさん見つかります。
しかし、それらの記事を掲載しているのが、これまたトラブル対応をうたっている 調査会社やコンサル
タント会社であり、迷惑メールの発信元と関連があるのではと疑いたくなります。

いずれにしましても、心当たりのない迷惑メールは無視するに限ります。
さらに積極的に対応されたい方は、次のような公的機関に報告することもできます。
警視庁 特殊詐欺対策本部
日本データ通信協会 迷惑メール相談センター

 

 あとがき 

先日、箱根に1泊2日の家族旅行に行ってきました。小さな孫も一緒でしたので、彫刻の森美術館と
芦ノ湖くらいしか見て回りませんでしたが、ゆったりとした休日を楽しんできました。
彫刻の森美術館には、小さな子供が中に入って遊べる作品もあるのには感心しました。

   マンスリーレター次号の担当は 石垣 英明 さんです。

以 上   

 

 

No.46 2014年8月25日  

 

 今月のお知らせ 

■ 会員の状況
 新入会員: なし
 退会会員: 八塚 陽太郎 さん
 逝去された会員: 小川 良興 さん
   8月25日現在の k-unet 会員数は471名です。

■活動状況
 (1) 7月29日に 「スパイシー料理で夏に向け体力アップ!」 をテーマに第1回サロンk-unetを
    開催しました。 (参加者17名)
 (2) 年会費の規定上の納入期限8月末が目前に迫っている中、未納の会員数名に対し運営
    委員が手分けしてコンタクトを試みました。

■予 定
 (1) 運営委員会(会員との意見交換会を含む拡大運営委員会)の開催
    期日: 8月26日
         10:00~14:30 2014年度第3回運営員会
         15:00~17:00 会員との意見交換会
         17:30~     懇親会
    場所: 新宿区四谷地区センター11階集会室

 

 今月のコラム 


担当: 本間 強   

☆ 最近のオーディオの世界 ☆
  最近、電気店のオーディオコーナーでは 「ハイレゾオーディオ対応」 のステッカーが張られたオーディオ機器が展示されているのが目につくようになった。 また、書店でも 「ハイレゾオーディオ」 の記事を掲載した雑誌が販売されている。 「ハイレゾオーディオ」 とは、High Resolution Audio の略称であり、高解像度オーディオを意味する。 テレビの世界では2012年3月にデジタルハイビジョンに移行したばかりなのに、更に高解像度な4Kとか8Kテレビが出現しているが、オーディオの世界でも最近 CD(コンパクトディスク)の音質をはるかに超えた高解像度のハイレゾ音源をネットワークからダウンロードして楽しむことができる時代になってきた。
 CD は約30年前に発売され、取扱いが簡単であり雑音が少なく音質が良いということで瞬く間にアナログレコードを駆逐してしまったが、CDの音質はアナログレコードと比較して不自然な感じがするということでいまだにアナログレコードの愛好者も多い。 ちょっと技術的になるが、CD は PCM (Pulse Code Modulation) 技術を使用したものであり、サンプリング周波数(オーディオ信号レベルを検出する周期)が 44.1 kHz、量子化ビット数(信号レベルをデジタル数値化するビット数)が 16ビットに決まっている。 そのため CD は原理的に22 kHz以上のオーディオ信号成分を再生することができず、ダイナミックレンジ(音の強弱の範囲)も 96 dB程度に圧縮されている。 ところが、楽器によっては 22 kHz以上(40 kHz~100 kHz程度まで)の音の成分があり、オーケストラの演奏などではダイナミックレンジが 120 dB程度もある。 人間の聴覚は個人差もあるが 20 kHz程度までしか聞こえないと言われているが、20 kHz以上の音の成分は骨伝導で脳に刺激が伝わるとのことである。 アナログレコードは 20 kHz以上のオーディオ信号を意図的にカットするようなことはしていないので、より自然な音が聞こえるというわけである。
 ハイレゾ音源の定義はCDの諸元を超える場合を言うそうであるが、ハイレゾ音源を実現する方法は PCM方式のサンプリング周波数あるいは量子化ビット数を増加させる方法と、音の強弱の変化を高速パルスの粗密波に変換するパルス密度変調を用いる方法がある。 パルス密度変調は DSD (Direct Stream Digital)方式あるいは1ビットオーディオ方式と呼ばれている。 1999年頃にPCM方式によるサンプリング周波数を 192 KHz、量子化ビット数を24ビットに増加させた DVD Audioが、また、DSD方式によるクロック周波数 2.82 MHzの SACD (Super Audio CD) が商品化された。 小生は DVD Audio と SACD のディスクを数枚所有しているが、音質は CDを超えているのは確かであり、特にダイナミックレンジが広いことが実感できる。 ちなみに、高速PCM方式とDSD方式を比較すると、DSD方式は量子化の過程が無い分、よりアナログに近い自然な音が再生できるとのことである。 しかしながら、DVD Audioと SACDは大容量のファイル容量になること、及びSACDには厳重なプロテクトが掛けられており簡単にコピーできないこと等により普及しなかった。 逆に音質は劣るが人間が感知できない成分の信号を間引きして容量を減らしてプロテクトをかけずに自由にコピーできるMP3方式や、高速PCMファイルを可逆圧縮してファイル容量を減らすFLAC方式などがパソコンやウオークマン、 iPod等の携帯音楽プレーヤーで盛んに使われている。
 ところが最近、パソコンや携帯音楽プレーヤーなどの機器の性能(記憶容量及び処理速度)が大幅に向上したこと、及びインターネット回線経由で高速PCMとDSDのハイレゾ音源ファイルをダウンロードできるサイトが出現したことにより、高音質のハイレゾ音源を気軽に楽しめる状況に変わってきた。 ハイレゾ音源をダウンロードできるサイトは沢山あるが、主なサイトは下記のようなものがある。 中には無料でサンプル音源をダウンロードできるサイトもある。

  e-onkyo music  OTOTOY  mora  CHANNEL CLASSIC RECORDS  
  2L music store (無料ダウンロード)  OPPO (無料ダウンロード)

  パソコンでハイレゾ音源を楽しむためには、USB DAC (USB Digital Analog Converter) と呼ばれるD/A (デジタル/アナログ) 変換器、USB DAC用ソフト及びステレオアンプが必要である(ヘッドホンアンプを搭載しているUSB DACの場合、ヘッドホンで聴取可能)。 小生も5~6年前から 24ビット/96 kHzの USB DAC を使用していたのだが、最近、より高性能な USB DAC (24ビット/192 KHzまでの高速PCMと5.6 MHzまでの DSD に対応) を購入しハイレゾ音源を楽しんでいる。 最近電気店では大容量HDDを搭載し高速PCMとDSDに対応したD/A変換器を内蔵したステレオや携帯音楽プレーヤーが発売されており、HDDにハイレゾ音源を保存することによりパソコンなしでもハイレゾオーディオを気軽に楽しむことができるような環境になってきている。 皆さんもハイレゾオーディオを楽しんでみては如何でしょうか。 (年を取ると聴覚も劣化してきますので、CDとの違いがどこまで判別できるのか心配なところですが?)

 

 あとがき 

  8月に入ってから連続して台風12号及び11号が来襲し、また活発な前線活動により経験したことが無い集中豪雨があちこちで発生していますが、被害を受けられた方々にお見舞い申し上げます。 この異常気象の発生は地球温暖化の影響といわれていますが、日本列島を襲う台風の規模は将来更に大きくなることが予想されるそうです。 洪水やがけ崩れなど思いがけない災難に遭遇することがあるかも知れませんので、日ごろから避難場所や避難経路を確認して災害に備えるよう心がけたいものです。

   マンスリーレター次号の担当は 山本 勝美 さんです。

以 上   

 

No.45 2014年7月26日  

 

 7月23日は陰暦の「大暑」で一年の内、「最も暑い日」だったようですが陽暦の今日ではこれから猛暑、酷暑の日々が待ち受けているはずです。 会員の皆様のタフな毎日に期待しながら7月のマンスリーレターをお届します。

 

 今月のお知らせ 

■ 会員の状況
 新入会員: 3名 濱口 勝己さん 永田 敏さん、水池 健さん
 退会会員: 4名 石坂 豊貞さん、小泉 昭治さん、田中 耕八郎さん、小野 朝子さん
    7月25日現在の k-unet 会員数は 473 名です
■ 活動状況
 (1) 6月30日 第2回運営委員会(新宿区四谷地域センター11階)
 (2) 6月30日 2014年度 第2回パソコン研修会(同上)
   研修内容はクラウドで変わるデジタルライフ。
 (3) 7月 5日 会計担当者会議(同上12階)
■ 予定
 (1) 7月29日 10:00から第1回サロンk-unet(お料理教室)

 (新宿区四谷地域センター11階)
  テーマは、「夏を乗り切るスパイシー料理」です。
 (2) 8月26日 10:00から 2014年度 第3回運営委員会 (同上)
 (3) 8月26日 14:00から 会員の皆様との意見交換会 (同上)
        + 懇親会(詳細は別途ご案内します)

 

 今月のコラム 

担当: 西澤 太郎 

 ☆ 何故こんなにパソコンは、トラブルのか? ☆
 私達が使っている現在のパソコンは、パソコンが普及し始めた頃と比べようが無いほど、機能・性能・使い易さが進化しています。
 これは、ハードウエアーの進化に伴うソフトウエアーの進化があったからです。
しかし、今だにパソコンのトラブルは、昔ほどではないとしても、発生しています。
(ここでは「乗っ取り」、「迷惑」などのいわゆる不正行為のエリアには触れないことにさせていただきます)
皆さんも、困った事態を幾度か経験されていると思います。
 ハードもソフトも進化したとはいえ、高速化・高度化・高機能化に伴うソフトウエアーの
複雑化も関係しているので、当然と言えるかもしれません。
このマンスリーレターを書く少し前に、私もパソコンのトラブルに会いました。
その時に、次の事を念頭に対応し、事無きを得ました。
① 先ず、作業中のデータの保全に注意する。
 必要に応じ、出来る限りのバックアップを取る。
 最近のソフトでは、不測の事態に備え自動的にバックアップを取るものが多いのでこの機能を利用する。
② 深追いしない。
 問題が発生した時、慌てず深追いせず次の順に対処していく。
  ・アプリケーションを再起動してみる。
   これだけで治ることもあります。
  ・パソコンを再起動してみる。
   結構修復の効果が期待できます。
  ・「復元」を試みる。
Windowsの場合、ネットに接続されているPCでは、自動的にアップデートが行われます。 このアップデートの時、その直前のPCの状態が保存され、後からこの保存された状態に復元できる機能があります。この復元の効果は、絶大で正常だった時の状態に戻せる可能性が大です。

この機能を使った場合、データには、ほとんど影響無くリカバリー可能です。

普段この機能を使う方法を勉強しておくのも、いざという時に役立つのではないでしょうか。 以下のサイトをご覧下さい。

     システムの復元  http://goo.gl/O6tcOK 

☆ 花子とアン ☆
 突如話が変わって恐縮ですが、毎日のようにNHKの朝ドラを見るようになってしまいました。見る切っ掛けは、主人公の子役・山田望叶ちゃんの演技がとても可愛らしく、明るさが先を期待させてくれたからです。
「花子と呼んでくりょ」が印象的でしたし、またドラマの中で時々見かける風景・佇まいが品川で育った子供の頃に見た情景を彷彿とさせるからだと思います。
戦後間もない頃で食料難に苦しんでいたあの頃でも未だ着物を着た人を多く見かけました。
また、花子の父親が「グッドモーニング」、「グッドアフタヌーン」、「グッドイブニング」この三つさえ知っておけば何とかなると東京のミッションスクールへ送り出す場面を見ていると自分の中学生時代を思い出します。
たまたま、1年生時の担任の先生が英語の担当で、奥様が米国の女性と聴いておりました。
当時としては、とても変わった教え方で、教科書はほとんど伏せて授業を進め、先生の話す易しい英語を瞬時に理解し、英語で即答するというものでした。答えられないと直ぐ次の生徒が指名され、生徒の半分以上が立ってしまう情景が見られました。
その後は、先生が読み上げる文章を書き取る所謂 Dictation を授業の度に行っていました。
今思うとこの教え方が若い人に語学を教える基本ではないかと思うとともに、幸運な機会に恵まれたことに感謝しています。
 花子の場合は、勉強も凄いですが、人間的な側面も立派なもので尊敬してしまいます。
もう終盤になって来ましたが、今後の成り行きが楽しみです。

 

 あとがき 

この猛暑の中、熱中症、夏バテに十分気を付けて、元気に秋を迎えたいものです。
熱中症は、室内でも発症するようですので、水分補給、室温調整にも気を付けましょう。

  マンスリーレター次号の担当は、本間 強 さんです。

以上   

 

 

No.44 2014年6月25日  

 

 今月のお知らせ 

■ 会員の状況
 新入会員:  濱口 勝己 さん、 永田 敏 さん
 退会会員:   0名
          6月25日現在の k-unet 会員数は 477名です

■ 活動予定
 (1) 6月30日 10:00から  2014年度 第2回運営委員会 (新宿区四谷地域センター11階)
 (2) 6月30日 14:00から17:00  2014年度 第2回パソコン研修会  ( 同   上 )
   研修内容はクラウドで変わるデジタルライフ。講師は石垣英明運営委員です。
 (3) 7月29日 第1回サロンk-unet(お料理教室) (新宿区四谷地域センター11階)
   テーマは、「夏を乗り切るスパイシー料理」です。詳細は別途連絡します。

 今月のコラム 

担当: 京極 雅夫  

 ☆ デジタルカメラ(デジカメ)って何がいいの? ☆


 デジカメ全盛時代が続いている。携帯もスマホもタブレットもデジカメ機能を装備している。

 大昔、小生はフィルムカメラの一眼レフを使用していた時代があり、レンズは明るさ1:1.4で50mmの単焦点だった。 若かったのでカメラの重さを感じなかった。 当時は、ほとんどが白黒フィルムだった。その後、会社の出張ではレンズ付きフィルムを多用した。 軽いし、小さいし、カラーフィルムで高感度のASA 400とか800が選べた。 フラッシュ付きもあり重宝した。

 今使用しているデジカメは2種類。コンパクトデジカメはレストランや飲み会などの薄暗い中でフラッシュなしでも撮れるように明るいレンズ(1:1.8)付きを選んだ。 もう一つは、一年前に買った高画質の写真が撮れる一眼レフ ―――長年の希望が実現できた。

 一眼レフでは何が良いかと言うと、受光素子であるセンサーが、コンパクトデジカメよりも10倍以上の面積を持つため画質が高い。 通常プリントに使っているL版サイズの印画紙では、残念ながら全く差は分からない。 宝の持ち腐れかも。
 一眼のデジカメでも幾つか種類があって、プロも使用している一眼はセンサーが24x35㎜のフィルムと同じ「フルサイズ」で、確かに高性能であるが量販店で手にして重さにビックリ。肩に食い込むようで敬遠した。 次に、センサーが一回り小さい「APS-Cタイプ」で、ボディもレンズも若干小さく軽い。 また、近年、レフレックス(レフ)ミラーとペンタプリズムを搭載しないミラーレス一眼が開発された。 これは光学ファインダーを取り去り、センサーサイズをもう少し小さくしたため、ボディが更に小型軽量化されていて、女性に人気がある。 最近これら一眼は総称して「デジイチ」と呼ばれている。
 小生の買った一眼レフはAPS-Cタイプの初心者向けで、メリットとして、望遠レンズは換算して1.5倍の超望遠になる。広角から超望遠までレンズ一本で対応できるレンズもあり、何本もレンズを持ち運んで交換する必要がないので重宝して使っている。

 デジカメを使用しても難しい点がある。 微妙な色合いはホワイトバランスで調整するのであるが、観光バス車内から見る素晴らしい景色をきれいに撮りたい場合、窓ガラスが青いので写真も青くなってしまう。 撮影前に「ホワイトバランス」でセット(例えば蛍光灯に)しておくのだが、実際は調整が難しい。 従って、プリントする際にPCの画像ソフトで青を薄く赤を強めに補正している。 これでもいい色を出す加減が難しい。
 ピントは大丈夫か。 自動機能として顔認識や笑顔認識があり、ピント合わせや露出計算をカメラが行って自動的にシャッターを切ってくれる。 しかし、画像処理にかかる時間でシャッターチャンスを逃すという経験があって使っていない。 メーカによって処理時間に差があるようだ。
 内臓フラッシュは重宝している。フラッシュを使う際にはスローシャッターのモードを多用している。通常のオートで写すと近い被写体はフラッシュの光で明るく写るが、背景はフラッシュ光が届かないので暗くなってしまう。 スローシャッターでフラッシュ撮影すると背景もそれなりに写る。 但し、画像がブレないように三脚を使うとか、カメラのボディを柱に押し付けてシャッターを切るとか対応が必要である。
 デジタル一眼で困ることがある。 小生の場合、光学ファインダーの視度調節を行っても「近眼なので」メガネをかけて覗く。 一方、液晶モニターは「近眼で老眼なので」メガネを外さないと近くが見えない。 メガネをかけてシャッターを押して、メガネを外して撮影画像を確認する。 いやはや手間です。

 結局のところ、デジタルカメラで何が良いのかは、多様なシーンに応じた撮影モードが準備されていること、ピント合わせや撮影画像を直ぐにチェックできること。 また、化学薬品と暗室を使用しないで写真の現像やプリントができることと、フィルムの交換と巻き上げが不要になったこと(笑)だろうか。
 操作についても、いろいろな疑問を持ちながら解決できずにいる。 根性や粘りが無くなりつつあるようだ。カメラの初心者講習会に参加して、一から勉強するべきとお叱りを頂きそうだ。

 

 あとがき 

 皆さんもデジカメを多用しておられると思います。 是非とも傑作写真を撮ってk-unetアートコンテストに応募してください。 お待ちしております。
 今年2014年はk-unet年会費のお支払の時期なので、振込先などについて別メールにて連絡を差し上げました。 未納の方は期限6月30日までに振込をよろしくお願いします。

 マンスリーレター次号の担当は 西澤 太郎 さんです。

以 上  

 

 

No.43 2014年5月27日  

 

 

 今月のお知らせ 

■ 会員の状況
  新入会員: なし
  退会会員:  2名  川本 健さん、 渋谷 康夫さん
    5月27日現在の k-unet 会員数は 475 名です。

■ 活動状況
(1) 5月14日 2014年度 k-unet 年次総会の開催
  ・ 日時と場所: 5月14日(水) 14:00~16:30 新宿区四谷地域センター11階 集会室2&3
  ・ 出席者数: 総会- 33名  懇親会-32名 
    ◎ 総会開催模様は、ホームページに掲載中
  ・ 尚、会員の年齢分布に関する質問が出ましたので分布図をホームページ上に掲載します。
     こちらをクリックしてご覧ください。
     (佐藤敏雄顧問が作成された年齢分布表です。 年齢層の山になっているのは60歳~70歳
     代で、最も若い人は51歳、最高齢の人は94歳です。)
  ・ 2年前に2年分お支払頂いた方へ「年会費お支払いのお願い」を5月17日に配信しました。
    該当の方のお支払いをお願い申し上げます。
    2年前に4年分をお支払いいただいた方は、今回お支払いなされませんようお願いいたします。
(2) 5月26日13:00~第3回会計担当者会議 (場所: 同上)

■ 予定
(1) 6月30日 10:00~ 2014年度第3 運営委員会 ( 新宿区四谷地区センター11階集会室)
(2) 6月30日 13:30~ 2014年度 第1回PC研修会 (  同  上  )
 

 今月のコラム 


担当:北野志津子    

☆ 深川の雪に魅せられて ☆

 先ごろ箱根の新名所岡田美術館で喜多川歌麿による幻の浮世絵を鑑賞した。 3月のNHK日曜美術館で紹介された「深川の雪」は歌麿の肉筆の大画面の絵画で、その登場経過が劇的なためいやがうえにも興味が注がれ実物を観てみたい気持ちになったのだった。
 この絵は「品川の月」「吉原の花」「深川の雪」三部作の一部で栃木の豪商の依頼により描かれたものである。 しかし前2作は残念ながら海外に流出、いまや日本で見ることはできない。 その上「深川の雪」は67年前にデパートで展示された後、忽然と姿を消してしまったのだという。 その絵が発見され、この度お色直しをして登場するというのだから期待は大きかった。
 当日は11時から館長さんによるギャラリートークがあるとの情報を得ていたのでまずはそのお話を1時間に渡り拝聴した。 今回の展示に当たり何回も講演が予定されていて館長の自信のほど、意気込みが十分に伝わってくるのだった。
 館長さんに依れば、この絵は2年前に発見されたときは表面が汚れていて表装の修理は必要ながら画面は完璧に近い保存状態であったという。 それでも職人さん一家5人が長期にわたりホテルに泊まりこみ修復したのだそうだ。
 まず、3.41mという大画面は従来のパネル式ではなく掛け軸仕立てになっていて、深川の料理茶屋の芸者衆27人が描かれている。 紙は非常に薄く長崎経由で入ってきた中国輸入の宣紙2枚だけを使っている跡がわかる。 (この宣紙は当時大変高額であった)
 色調は全体に青や暗色が多く使われて芸者町深川らしい粋な色使いである。 軸を開けると、まず上部に目が行き段々全体が見えるのだそうだが、床の間に富士山の絵が掛っているのが目に入る。 江戸の人に取り特別な存在の富士山がまず目に飛びこむという演出効果があるのだという。
 画の中央では顔立ちの良い芸者さんが手鏡を持って化粧直しをしているがこれなどは鼻が消えていたのを修正して中々の美人である。
 また画面下、中央には後ろ姿の軽子が2人配置されている。良く見ると2人ともお客から贈られた裾に鶴や梅の描かれた粋な前掛け姿だ。 地味な色ながら前掛け姿の軽子こそが深川の意味するのだそうだ。 またこの2人が後ろ向きなのは正面を向く美人たちを引き立たせる効果もあるらしい。 右手奥には太り気味の下働きの女性が「通い夜具」(貸布団)を運んでいるがこの風俗こそが深川を現す(2枚看板)のだそうだ。 肩に家紋の入った着物姿の芸者さんがいるが、この家紋は依頼主の豪商「釜伊」のもの。この家紋に気づいた釜伊の97歳の子孫は、生きている内に絵と再会できたことを喜ばれたそうだ。
 この絵を描いたと思われる寛政の改革以後、歌麿は手鎖五十日の刑、その後牢に入れられるなど出版界への幕府の介入が厳しくなった。 それでも常に叛骨心を持ち幕府の目を盗んでは金儲けを試みていたため役人に取り癪の種だったのである。
歌麿の手による深川の庶民の風俗を大画面で見ると江戸にタイムスリップしたような気持ちになりとても興味深いものがあった。 絵の中の様々な人間模様からその時代の人の生き様が読み取れるからだろうか。
 浮世絵など今まで興味を持ったことはないのだが何故かこの絵が気になり事前に下調べなどして出向いたのだから自分でも不思議に思っている。 家に江戸文化探求に余念のない輩が居て日夜江戸時代の話を聞いているせいなのかもしれない。

 昨年の秋オープンしたこの新しい美術館は中々ユニークである。まず、カメラ・ケータイなどは無料のロッカーに保管し、手荷物は空港の検査と同じ方法でチェックを受ける。 ブザーが鳴ることもあった。 又一旦外に出ても当日であれば再入館が可能だと聞き、昼食後私共も戻って行った。 すると受付やロビーで「お帰りなさい」と、笑顔で迎えてくれのだ。 厳しいだけではなく行き届いたおもてなしに気をよくして別の機会にまた訪ねてみたいという気持ちになった。 箱根を散策がてら一度訪れる事をお勧めしたい。 

 

 あとがき 

 5月は何時にもまして忙しかったのですが合間を縫ってのお遊びも結構なものでした。
銀座・数寄屋橋にk-unetの会員の方がやっておられる「バー」があります。 「東京マラソン」を完走した方が直後に”Happy Birthday3月号“寄稿してくださった方を覚えていらっしゃいますか。 その女性こそがオープン3年目を迎えられた会員さんです。寄稿のお礼も兼ねて初のバー訪問をしてみましたが久しぶりの夜の銀座はいいものです。 お店は10人ほど入れば一杯になりますが、会員制で定額料金のため安心して楽しめます。 彼女は昼間のフルタイムのお仕事もあるため週2~3回の出勤ですが口と手を休ませないでお接待。 会話楽しく、ほろ酔いになったころ、なんとなくそわそわし始めるのは野暮だなとは思いつつ腰を上げたのでしたが、殿方が長居する気持ちが少し理解できました。 皆さんも上京の折に是非一度訪れてみて下さい。 昔懐かしいお仲間に会えるかもしれませんよ。

   マンスリーレター次号の担当は 京極 雅夫 さんです。

以 上   

 

No.42 2014年4月25日  

 

 今月のお知らせ 

■ 会員の状況
 新入会員:   1 名 柴崎 弘 さん 
 退会会員:   なし
  4月25日現在の k-unet 会員数は 477名です。
■ 活動状況
 (1) 4月11日 13:00~
  会計担当者会議(新宿区四谷地区センター集会室4)
■ 予定
 (1) 4月18日 10:00~
  2014年度第1回 運営委員会 ( 新宿区四谷地区センター11階集会室2)

 (2) 4月30日 13:30~
  2014年度 第1回PC研修会(さいたま市生涯学習総合センター講座室2)

 (3) 5月14日 13:30~
  2014年度k-unet総会( 新宿区四谷地域センター11階集会室2および3)

  総会後 場所を近くのレストランに移動して懇親会を開催

 

 今月のコラム 


担当: 鎌田光恵    

☆ ベースアップと消費税 ☆
 「今年の春闘は3月12日、大手企業の一斉回答日を迎え、自動車、電機、鉄鋼などの多くの企業が賃金体系を底上げするベースアップ(ベア)を実施すると回答した。 2008年以来6年ぶりに本格的な賃上げが行われることになる。 今後は、賃上げが中小企業や非正規社員を含めて、どこまで広がるかが焦点になる。」 -- 朝日新聞デジタル3/12より  
 2008年に何が行われたかの歴史を手繰ると消費税が3%から5%になった年でした。 今年は4月から消費税が8%になりました。
春といえば労働組合の賃上げ闘争で青春時代のエネルギーを沸かせて走った40数年前の記憶を思い出します。 「私達の賃上げ要求 XXXX円の満額獲得をめざしてがんばろう!」と職場新聞をつくりビラをはり歌を歌っての最終日、回答額をみて要求額との大きな差にがっくりうな垂れ、むなしさに涙したものでした。 「初めから要求額を膨らませ過ぎないで地味に小さくするべきだ」と不平をぶっつけましたら、トップリーダーからの答えは「要求額は我々の必要額であると意識し、獲得額が及ばなかったのは自分たちの力不足であったためと認識し、次に進まなければならない。」でありました。今年のベースアップ闘争も要求額と回答額には大きな差があった企業がほとんどのようでしたが今の組合リーダーはどういう論調を繰り広げて組合員を納得にもっていっているのか知りたいところです。

 今日では労働組合がある正社員の他に、派遣社員、パート、アルバイトなど雇用形態が異なる非正規社員が全体の37%に上っている実態が新聞に報道されていましたが、契約社員も組合員にするとの動きも生まれてきているようです。 そういえば私たちの職場も夜間の人手不足を補うため男子大学生をアルバイトとして補充しある程度の成果が出てきたとき彼らを短時間制社員とするべく制度上の変更がありました。 その時の目的は仕事意識の向上でしたが今から思えば時代を先取りした策であったように思います。
 大企業のベースアップは一段落した模様ですが、中小企業の春闘は4月以降が本番といわれています。 中小企業の組合のうち、多くがまだ会社側と交渉中で、決着が5~6月になるところも少なくないとか。 本当のヤマ場はこれから始まるようです。

 

 あとがき 

 【今年の新入社員を「自動ブレーキ型」と呼ぶそうだ。名づけた日本生産性本部によれば、そのココロは「なにごとも安全運転、壁や障害物を察知して未然に止まる」のだそうな。中略  ゴルフのタイガー・ウッズ選手いわく「届かないパッドは、絶対にカップインしない」】  4月1日朝日新聞天声人語より
 k-unet運営委員会では目下5月14日開催予定の2014年度年次総会に向けて準備に多忙を極めています。 今年は偶数年で会費徴収の2回目の年です。 今年度入金が必要な方には総会終了後別途請求させていただきます。多くの会員の皆様の総会ご出席をお願いします。
   マンスリーレター5月号の担当は 北野志津子 さんです。

以 上   

 

No.41 2014年 3月23日  

 

 今月のお知らせ 

■ 会員の状況
 新入会員:      2名 清水仙三郎さん、 廣末桂子さん
 逝去された会員: 1名 (興野 龍介さん)
 退会会員:      1名 浅沼寿一さん
  3月23日現在の k-unet 会員数は 476 名です。

■ 活動状況
 (1) 2月26日 10:00~13:00 第6回運営委員会(新宿区四谷地区センター)
 (2) 2月26日 14:00~16:30 第5回PC研修会(同上)
 (3) 3月13日 10:30~14:15 第3回サロン k-unet ( 新宿区四谷地区センター)
 (4) 3月20日 13:30~16:30 第6回PC研修会(まちだ中央公民館)

■ 予定
 (1) 3月26日 13:00~17:00 第5回会計担当者会議(新宿区四谷地区センター)
 (2) 4月18日 10:30~16:00 2014年度 第1回運営委員会(新宿区四谷地区センター)

 

 今月のコラム 


担当:大谷 恭子    

☆ 遊びをせんとや生まれけむ ☆

“ 遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん、遊ぶ子供の声きけば、我が身さえこそ動がるれ。”
 『梁塵秘抄』に収められた、有名な歌謡の一節であるが、この歌の解釈には諸説ある。 たとえば、「遊女が自分の身の上に想いを馳せ、せっかく生れてきたのだから本当はもっと子供のように無邪気に遊びたかったという悲しい憧れの気持ちを歌ったものである」とか、いや、「お地蔵さんの気持ちを表しているのだ」とか、あるいは、もっとシンプルに「純真に遊ぶ子供の頃の気持ちを、いつまでも持ち続けたいと願う心を意味しているのだ」等。
 私がこの歌に興味を持ったのは、約40年近く前、あるご縁のあったドイツ文学者・高橋義孝先生に、「私はこの歌が好きなのですよ」とおっしゃりながら色紙を書いていただいたことに始まる。 大変粋な先生で、お会いするごとに、遊びとは何かについていろいろ教えて下さった。 そのせいか、私は、『人間は遊ぶために生まれてきたのだ』 と受け止めるようになり、いつか自由な時間が沢山できたなら、心置きなく“遊び”にかまけたいものだと願望するようになった。 そして、いまやっとその時に近づいたように感じている。 例えば、白洲正子さんのような生活スタイルに憧れる。 書物を通して知り得た彼女の精神世界の広さ、深さには、遠く及ばないが、ささやかながらもその方向性を辿ってみたいなどと考えている。
 高価だけれど、しばらくの時間 香気となって立ち昇るだけで、やがて消えてゆく沈香や白檀の香りを聞くなど、何と贅沢な趣味だろう。 好きな時に旅に出かけ、未知の文化に触れ、食と少しのお酒を愉しみ、同じ遊びを求める友人・仲間と美についての感想を共有できたならどんなにかと思う。

世の中に絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし
散ればこそいとど桜はめでたけれ うき世に何か久しかるべき        (在原業平)

 間もなく桜の季節、遊び心をもって、美しい桜の里を訪れたいものだ。

 

 あとがき 


 春は別れの季節とも、門出の季節とも言われる。 これまでの人生で、私も何度かの入学式と卒業式、入社式と人事異動、そのほか多くの出会いと別れを経験した。 人生後半の出逢いの一つに k-unet があり、約10年間、運営委員としてお手伝いするという予期せぬ出来事があった。 KDD退職後、こんなに多くのKDD・OBの方々とお会いする機会に恵まれるなどとは、k-unet に入会する前には想像もつかなかった。 そしてこの春、10年を区切りに運営委員の役職を離れ、自分自身の新たな出発をしようと考えている。

 遊びは文化の始まり ― これからは、健康が許す限り、自分に与えられた自由な時間を、「香道」とか、「万葉集の世界」などで遊んでみたい。 5月の総会で、お別れのご挨拶をさせていただく予定であるが、総会でお目にかかれない方々に対しては、この場をお借りし、これまでのご交誼に感謝申し上げたい。


   マンスリーレター次号の担当は 鎌田光恵 さんです。

以 上   

 

No.40 2014年2月22日  

 

 今月のお知らせ 


■ 会員の状況
 新入会員: 1名 樋口敏夫さん 
 退会会員: なし
 2月 7日現在の k-unet 会員数は 476 名です。

■ 活動状況
 (1) 2月13日 10:30~15:00 第4回会計担当者会議開催(新宿区四谷地域センター)

■ 予定
 (1) 2月26日10:00から13:00 第6回運営委員会(新宿区四谷地域センター11階)
 (2) 2月26日14:00から17:00 第5回パソコン研修会(新宿区四谷地域センター11階)

 

 今月のコラム 


担当: 楳本 龍夫     


☆ 紛失端末探索記 ☆  
 タブレットPCやスマートフォン(スマホ)が普及してきています。ノートPCに比べるとタッチパネル式の入力形式や小さい画面と小さい文字表示など違和感を覚える面も多々あるものの、スイッチオンですぐに使えるし、いつでもどこでもインターネットに接続できて、その携帯性は確かに便利です。
 しかし、携帯性があるということは、同時にどこかに置き忘れたり、落としたりする可能性も大きくなることを意味します。実は先日、この端末を電車で紛失してしまったのですが、今回はこの顛末についてご紹介します。
 私は、NEXUS7というタブレットPCを使っています。これはアンドロイドの代表的なタブレットPCです。
 立川からJR南武線に乗って武蔵溝ノ口で降りて東急線に乗り換えた後、ポケットに入れたはずのNEXUS7が無くなっているのに気付いたのです。すぐに途中駅で降りて届けたのですが、当然のことながら東急の駅ではJR線のことはわからないとのこと、一応出てきたら知らせてくれるとの頼りない回答がかえってきました。そこでJRの駅に落し物の届けを出したほうがいいと思い、比較的近くにあるJR横浜線の駅に向かいました。
 たまたまノートPCを持っていたので、駅に着くまえに、スマートフォンのテザーリング機能をオンにして、ノートPCでアンドロイドデバイスマネージャーというサイトにアクセスして紛失端末を追跡してみることにしました。紛失した端末はインターネットに繋がっており、GPS機能が付いているので、この追跡機能を使って遠隔で端末位置を追跡できるはずです。この機能はこれまで使ったことはありませんが、ダメもとで試してみることにしました。
 ブラウザを開いて、私のGoogleのアカウントでログインし、リモート端末探索機能を起動するとGoogle Mapが表示され、端末の位置が表示されました。よく見ると川崎駅付近の地図が表示されています。端末は駅近くの住宅地にあることを示しています。さては誰かが電車内で見つけて持って行ったようです。この場合、デバイスマネージャーには端末を遠隔でロックしたり、設定をリセットする機能もあります。サイトには、この操作をした後に自分で探索せずに警察に届けて取り戻すように赤字で書いてあります。
 端末ロックをしようとした時です。端末が突然、Google Map上の南武線の線路沿いに動き始めたのです。先ほどの表示位置には誤差があったようです。同時に端末は未だ電車内にあって、電車は川崎駅で立川方面に折り返して動き始めたようです。端末の追跡をしながらJRの駅に到着し、駅員に事情を説明しました。
 現在、電車は武蔵小杉付近を通過しているようです。意外なことに横浜線の駅には南武線のダイヤグラムは置いてないそうで、武蔵小杉駅を通過中の電車がどの電車かわからないというのです。やむなく乗り換え案内ソフトを立ち上げて該当の電車がいつどこに到着するのかを駅員に教えることにしました。終点の立川駅に連絡して探して貰うというので、電車の終点到着時刻を教え、立川駅に連絡をとってもらい暫く待つことにしました。やがて到着時刻になったので、念のため探してくれる駅員が気付くようにリモートで呼び出し音を鳴らしてみました。こういう機能も付いています。
 5分くらい後に立川駅から連絡が入り、それらしいものがあったとのこと。後で立川駅に取りに来るようにということで、とりあえずホッとして駅を後にしました。紛失に気付いておよそ2時間が経ったでしょうか。ノートPC上での端末の位置は不明になっていました。後日、戻って来た端末を見ると電源が切られていました。おそらくリモートで呼び出し音を鳴らしたので、うるさくて電源が切られ、その結果位置情報が不明になったのでしょう。
 情報機器を駆使したこの探索の話、少しカッコよくて、ウソのようですが、実際に体験したホントの話です。このようにスマホやタブレットは、電源が入ってネットに接続されている状態では、どこにあるか探索が可能で、リモートで端末をリセットしたり、ロックして拾得者が使用できなくする機能が付いています。これらの機能は、もちろん条件が整うことが必要ですが、十分に実用できる機能であることが実際に確認できました。また、もし拾った場合には、警察の訪問を受けないためにも、ネコババせずにすぐに届けたほうがいいということもわかりました。
 もちろん、同様な機能はAppleのiPhoneやiPadにもiCloudの機能として付いています。

 

 あとがき 

最近、電車の車内で、スマホを見ながら歩くなという内容のアナウンスをよく聞きます。アナウンスを聞いた後、改めて乗客をながめてみると確かに十人中七、八人が一心不乱にスマホを操作しているのに気付きます。一昔前にはなかった異様な車内風景です。そのうち歩行使用中危険検知アラーム付きのスマホなど、出てくるかもしれませんが、危険は必ずしもスマホばかりにあらず、この季節、ノロウィルスやインフルエンザにも注意が必要でしょう。
などと、電車車内にて、戻ってきたNEXUS7で一心不乱に作成した作文、以上で完成です。  

  マンスリーレター次号の担当は大谷恭子さんです。

以 上   

 

 

No.39 2014年1月23日  

 

 今月のお知らせ 

■ 会員の状況
 新入会員:     2名 大橋 正良さん、 町田 香子さん
 逝去された会員: 1名 (長 晴男さん)
1月 23日現在の k-unet 会員数は 475 名です。
■ 活動状況

 (1) 12月12日 第5回運営委員会の開催
 (2) 12月24日 第2回CMG 会議の開催 予定
 (3) 2月26日 第6回運営委員会予定
 (4) 2月26日 パソコン研修会予定
■ お知らせ

12月24日、k-unet サイトリニューアル( k-unet ホームページのヘッダー画像の下にある帯状のメイン・メニューにマウスのポインターを当てると、プルダウンしてサブ・メニューが現れるように改善)を実施しました。

 

 今月のコラム 


担当: 稲垣 和則

☆ ホールインワン、ジャンボ宝くじの当り ・・・・☆

いずれも経験することがめったにない代表格ですが、初夢でならあるかもしれませんが、いかがでしょうか? ところがどっこい、ホールインワンを4回も経験した人が、極身近なところにいることを知ってビックリです。 是非、k-unetのホームページの”Happy Birthday”欄の「9月」(https://previous.k-unet.org/?page_id=1336)をご覧ください。 宝くじも、皆さんの中にはひょっとして当った幸運な方がいらっしゃるかもしれませんが、こちらは言いたくても言い出しにくいのかも知れませんね。

いずれにせよ、ホールインワンや宝くじの当選が、いったいどの程度経験できそうなのか興味ありますよね。


■ ホールインワン
ネットでいろいろ調べてみますと、ホールインワンの確率は、ショートホールを1チャンスとすると、男子プロ(あるいはトップアマ)で凡そ1/3,700、一般ゴルファーでは一桁低く1/43,000程度のようです。 通常、1ラウンドで4つのショートホールがありますので、1ラウンドでの確率は、プロの場合で約1/1,000(925)、一般ゴルファーでは、約1/10,000(10,750)となります。 従って、毎週プレーしている人でも、1回経験するのにプロで凡そ18年、一般のプレーヤーの場合は200年近くかかることになります。 これを限られた人生の中で4度も経験できるのは、プロ、アマ問わず、奇跡中の奇跡と言えそうです。


■ ジャンボ宝くじの当り
宝くじは、1,000万本を1ユニット(組とも呼ばれます)として販売され、1ユニット中の中に1等が1本あります。 従って1等が当る確率は1,000万分の1(1/10,000,000)です。 これは当選するには、0~9までの数字からなる7桁の数字が完全に一致する必要があるということです。 発売枚数が増えた場合は、発売ユニット数も増えますので、この確率は変わりません。

この確率を米粒で考えると、米粒は100粒で約2gの重さで、1,000万粒は約200kgの重さになります。 従って、スーパーで売っている5kg入りの米袋40袋中に一粒だけ当りがあるといった割合になります。 また、宝くじ券1,000万枚を敷き詰めると東京ドーム2個と4分の1の広さになるようで、その中の1枚だけが1等ということになります。 これでは、とてもとても当る気がしませんね。

 

 あとがき 


高齢者が注意しなければいけないものに「ヒートショック」があります。 ユニクロの人気の「ヒートテック」ではありません。お風呂場の脱衣所と湯船の間の急激な温度変化が原因で、突然の心肺停止を引起すことで、昨年1年で約17,000人が亡くなっています。 70歳以上の高齢者人口は現在約2,200万人ですから、約1,300人の高齢者のうちの一人が、1年間にヒートショックで亡くなっていることなります。 これ、宝くじに当る確率の約8,000倍です。 宝くじの当選を期待するより、ヒートショック死を心配する方がはるかに大切のようです。 この寒い時期、脱衣所は十分に暖かくして、お風呂の湯はぬるめにするのがいいようです。

マンスリーレター次号の担当は 楳本龍夫 さんです。

以 上