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東海林太郎の歌ではありませんが、このたび屋形船に10年ぶりの同期会で乗ってきました。隅田川から東京スカイツリーを見上げ、東京湾に出て東京タワー、レインボーブリッジを通り、最高のロケーションで夜桜を愛でるという宴会コースでした。気を利かせた女子幹事が、桜の開花予想をいち早くキャッチし、3月22日とピンポイントに予約しました。おまけに、彼女が参加者全員の乗船代を1ヶ月前から先払いするという、準備万端整った会だったのです。 しかしです!当日は、朝の気温は3度!桜の開花どころか、堅く閉ざしたままの緑のつぼみに、開花日は見事に裏切られました。夜7時、凍りつきそうな川面を見ながら辿り着いた、勝どき乗船場。船内に乗り込んでも寒いので、コートを着たままの乾杯スタートです。元気なのは、この船の司会兼ガイドで、人力車を引きそうな、いなせなオニイサンだけです。 そのうち、豆絞りハチマキでお神輿を担ぎそうなオネエサンさんたちが、一人用すき焼き鍋の青い固形燃料に火を付け始めると、一気に室温が上がりました。いやはや、船窓は締め切ってあるので、暑いのなんのって!皆セーターまで脱ぎ始めるではありませんか。 その勢いで宴もたけなわになると、あのいなせなオニイサンが、なんとフランス語やドイツ語を駆使して外国人観光客の紹介を始めたのです。また、どこで仕入れた情報か、「今日は〇〇家のお祝いだそうで、ご子息の卒業とおじい様のお誕生日、おめでとうございま~す!」と叫ぶと、乗船客から、「ウオー、いいぞー!」と、歓声が上がり拍手の嵐の中、世界は1つだという連帯感に包まれました。 結局150分の船内宴会は、あっという間にお開きとなり、外の夜景をあまり見なかったわと悔やみながら下船しました。これは、10年前と全く同じで、単なる居酒屋仕様で屋形船に乗ってしまったことを思い出しましたが、あとの祭りでした・・・。
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先月突然、神奈川県立某福祉大学から、ぶ厚い封筒が送られてきました。
何事か?と恐る恐る封を開けてみると、「肴好に合わせた食品選択での食事介入が、栄養状態の改善に有効かどうかという研究に協力していただけないか」という小難しい内容です。
「ムム、これは研究材料にされてもよいかな?」と決心できたのは、なんと今年8月までの半年間に食費49000円が謝礼金としていただけると明記されていたからです。家族も恩恵を感じるのか喜んで、「いいねえ~、棚からボタもちだ!」などと、やけに応援します。当日は背中を押されるように出かけましたが、会場に着いた途端、大勢のシニアと共に身体測定に並ばされ、山のようなアンケート(食べ物の嗜好、健康価値観)に答え、今日から必要な器具、「オムロン体重計、腕に装着して健康管理データが管理できるFitbit、栄養管理士からのアドバイスに使うラインアプリが入っているスマホ」等が貸与されました。疲れきったところで、研究方法の説明として、「週1回、指定されたネットスーパーから購入したい食材をスマホのラインで栄養士さんにお伺い→アドバイスに従って食材変更→OKが出たなら注文購入、配送された食材をスクリーンショットで栄養士さんに送る→その食材を使った料理の写メを再度栄養士さんに送る、という一連の超面倒なシステムが待っていたのでした・・・。「タダより怖いものは無い」。 今後「まちだより」に何かご報告できるようでしたら、書かせてください!
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最近、朝の目覚めがスッキリしません。万年、睡眠不足はもう慣れっこですが、どうにも日中ボーっとしてしまうのは困ったものです。そしてこの原因に思い当たる節はただ1つ、うちの飼い猫「ピー子」です!そうです、昨年度 k-unet PCアートコンテストで大賞をいただいたあの白黒ネコです。
毎週土曜日の朝日新聞の4コマ漫画「コロコロ毛玉日記」を愛読していますが、作者の飼い猫「テツ」も同じようです。作者も私と同様、寝る前に必ずベッドの中で本を読むそうですが、横になりながら自分と本を持つ手の間に猫の顔があるという絵に、思わず吹き出してしまいました。 ネコの13才は人間の68才だそうですが、今年68才になる私とピー子の真冬の攻防戦は辛いけど、なるべく長く続いてほしいなと思っています。
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神奈川県港北区日吉の慶應義塾大学構内にある「日吉台地下壕見学ツアー」に参加してきました。旧帝国海軍が残した連合艦隊司令部地下壕をいつか見たいと思っていたからです。約40名の参加者は、まずは日吉台地下壕保存会のガイドさんから、注意事項のレクチャーを受けました。「急な坂道、水溜り、壕の中の排水溝に足を取られないこと、また撮影禁止個所有りで、撮った全ての写真はなるべくSNSには流さない」等々でした。そして4班に分かれて、自然豊かな緑に囲まれたキャンパスから、山すそにある通称「まむし谷」に行くまで、今回の戦争遺跡見学という目的が無ければ、まるでハイキングのような爽快感です。それが地下壕に入り、持参の懐中電灯を照らすや否や、言いようもない暗澹たる気持ちになりました。 張り詰めた静寂、緊張、そして無言の脅威・・・。 この地下壕建設が始まったのは、1944年サイパン陥落後で、最初に連合艦隊司令部が設置され、終戦までのたった1年間に、神風特攻隊や戦艦大和の出撃命令がこの壕から出されたということでした。迷路の中は、指令長官室、暗号室、作戦室などがあるようですが、機密を重んじて当時の資料や写真もないため明白なことはわからないようでした。途中、ボランティア・ガイドの女性が、特攻隊が体当たりで爆撃するときの「ト・ト・ツー・ト・ト」という実際の発信音を流してくれましたが、「この音が聞えなくなったときが飛行機もろともに爆撃が終わったときです」との案内に、私も含め多くの方が涙しました。 見学終了後に、80才位の方が「防空壕から1歩外で遊んでいた子どもが空襲でやられたと聞いたことがあるんだ・・・」と言葉少なに語る声が聞えました。また、この見学ツアーを取り仕切る「日吉台地下壕の保存の会」の市民活動が、この戦争遺跡の永久保存を目指して35年の歴史があるということに感銘を受けました。そして、悲惨な戦争で亡くなった人々の無念さを思い、あらためて平和の大切さを思った1日でした。
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歌手である八代亜紀さんの突然の訃報に驚きました。トラック野郎や遠洋漁業の船員さんたちのマドンナであり、歌えばハスキーヴォイスの哀愁を誘う低音!私のようなどうしようもないダミ声女には、なんとかカラオケで唄える救世主のような歌姫でした。曲がりなりにも彼女の演歌は私の十八番でした。1971年のデビューの頃は、ふんわりとした茶色の盛り髪に挿したキラキラした髪飾りや、光輝くスパンコールの揺れる衣装は、大人の世界の女性の香りがムンムンしていました。そして、触れてはいけない過去を持つミステリアスなイメージの人でした。
「熊本県八代市生まれでバスガイド出身、プロになるまでには長い下積み生活があった」くらいしか、人となりを知る由もなかったのですが、このたびの訃報にあたり、毎日のように流される彼女の陽気でポジティブな生き方の報道に、まったく違った人生が垣間見れました。 アメリカの歌手であるジュリー・ロンドンの影響を受けて歌手になったこと、2013年にはジャズ歌手としてニューヨークの舞台に立ち、2015年から箱根親善大使に就任したり、画家としてもフランスの絵画展に入選していた、等々です。そして、ボランティアにも積極的で、東日本大震災のときには八代産の畳を届けたり、熊本地震でも避難所訪問して人々を励ましたという記事もありました。 彼女曰く「ヒットした自分の歌は、自分の生き様ではないです。女性の代弁者として歌っているのです」という言葉に、人生における、愛だの恋だのに振り回されない、強く生きていく女性の姿を感じました。大好きな彼女の歌の中に「もう一度逢いたい」というタイトル曲がありますが、まさしく彼女こそが、私にとってもう一度逢いたい人です。
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矢部靜樹さん 組写真 沖縄の”花と蝶”
矢部靜樹さん 組写真 沖縄の”花と蝶”
初夢に想うこと
あっというまに新年も半月が過ぎてしまいました。素晴らしい初夢を見た方は、しばし希望と幸せに満ちた年の初めだったのでは!「一富士、二鷹、三茄子」が夢に出てくれば、その1年が縁起の良い年になると伝えられています。
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あけましておめでとうございます! 約3年半伸ばした髪の毛をバッサリ切って、少々首筋がスースーしますが、清々しい新年を迎えています。
2022年10月―1号にも書きましたが、あの念願だったドネイションを果たしました!すでに去年の夏ごろから、長すぎて切りたくてしょうがなかったのですが、いざカットの予約日が近づくと、いったいどんな顔になるのだろうかと心配になりました。高校3年のときに、おさげ髪を切ったら、「女三四郎」と呼ばれ、はては「モンチッチみたい」と言われた苦い思い出が蘇りました。
「先日も、ドネイションで青年の見事な黒髪を切りましたよ!
まさにカラスの濡羽色ってやつですよ。美容師冥利につきました」と聞いてもいないことをペラペラと・・・。立派な黒髪の青年までが参加する活動なのだ、私のようなシニアのパサついた髪は見劣りするだろうなあと思いつつ、あらためてドネイション規定が頭に浮かびました。「小児用医療用ウイッグとして、頭髪に悩みをもつ子どもたちに無償提供すること。クセ毛、白髪や量に関係なく、髪を小さい束に分けてゴムで結び、カットした髪は本人が活動団体に郵送すること」等と思い出していると、ジョリジョリというハサミ音が耳元でし始めました。テーブルに髪の束が並べられ、ふと目前の鏡に映った我が顔に愕然!やっぱり、そこには、ふけた「女三四郎」が!それも今回は、ザンギリカットです。思わず明治時代にヒットした「ザンギリ頭を叩いてみれば、文明開化の音がする」という俗謡が浮かびました。
新しい年に断髪町田は、より一層開化した「まちだより」を書いていく所存です。
今年もどうぞよろしくお願いいたします!
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